介護施設の離職防止のために、本当に必要なこと
公開日:
2026年05月31日(日)
更新日:
2026年05月31日(日)
近年、多くの介護施設や医療機関が「採用」に頭を悩ませています。
求人を出しても応募が来ない。採用できても長続きしない。ようやく育ってきたと思った職員が退職してしまう。そのような悩みを抱える施設は少なくありません。
しかし、これからの時代に本当に重要なのは、「採用」だけを考えることではありません。
なぜなら、採用市場は年々競争が激しくなっているからです。
人材紹介会社への費用負担は増え、求人広告費も高騰しています。多くの施設が限られた人材を奪い合う状況になっています。
そのような中で、せっかく採用した職員が辞めてしまえば、また最初から採用活動をやり直さなければなりません。
さらに、新人教育にかけた時間や労力も失われてしまいます。
だからこそ、今後は「どう採用するか」だけではなく、「どう定着してもらうか」を真剣に考える必要があります。
離職防止のために必要なのは、給与だけではありません。
もちろん待遇は大切です。しかし、多くの職員は将来への不安を抱えています。
「このまま働き続けて大丈夫だろうか」
「10年後の生活はどうなっているだろうか」
「自分は成長できているだろうか」
そうした不安を少しでも減らすことが、職場への安心感につながります。
施設側が職員の“今”だけでなく、“10年後”を考える視点を持つこと。
資格取得を応援すること。
学ぶ機会を提供すること。
将来のお金や資産形成について考えるきっかけを作ること。
こうした取り組みは、職員に「この職場は自分の未来を考えてくれている」と感じてもらうことにつながります。
人は、自分を大切にしてくれる場所に残りたいと思うものです。
これからの介護施設に求められるのは、人材を集める力だけではありません。
職員が安心して働き続けられる環境を作る力です。
採用競争が激しくなる時代だからこそ、定着率向上に目を向けることが、結果として施設経営を安定させる大きな力になるのではないでしょうか。
